黝い太陽の雫

気分気侭のブログ

流離

却説、少し前から企てて居た放浪の旅を遂に実行した。残念ながら始発に乗るのは断念したが、午後になってから何処へ行くのか何をしに行くのかも告げず無言で駅へ向かった。
駅が近くなるにも関わらず行き先は決まっておらず、取り敢えず最寄り駅のコンビニを覗いたら塩檸檬味なるじゃがりこを見付けたから買ってみた。時間と胃袋に余裕があれば食べてみるつもりだ。
それからと或る目的が出来た。と言うか欲しい物が出来たのでそれを探しながら放浪してみる事にした。
結局、何時も使って居るのとは反対方向の電車に乗り、下車した駅で他の店に寄ってみるも見付からず、そのすぐ近くのセブンイレブンへ入ってみるも見付からず。代わりに今度は鉄鍋餃子味なるじゃがりこを見付けたので衝動買いした。
お金貯めたいのにこれは不味い。自覚はある、如何にか欲を抑えなくては。でも探してる内目に入るのだから仕方が無い。
結局その後も小さな売店、LAWSONと寄り道を繰り返したが見付からず終い。
自分が家を出て向かったのとは反対の方角にあるHACドラッグとセブンイレブンにも寄ったが此処も無し。ちょっと帰って調べようと思う。

今まで無言で出掛けた事は無い。生まれて初めてだ。心配を掛けるかも、等といった罪悪感が無い訳ではない。けれど、結局何処かで良い子で居ようとする事に疲れてしまった。否疲れたなら辞めれば良いという話なのだろうが、前回記事に書いた通り私はそんな自由で突飛な奴じゃない。何処かの空を翔ける龍に言わせれば下らないのだろうけれど、会社辞めたいから辞めるだとか、それこそ駆け落ちするといった自分のこの先の人生を左右する筈の大きな決断を独断でして、でもその日暮らしでも臨機応変に、そして果敢に対応する事の出来る自由で突飛な奴で居たかった。
だからこれは、今の自分が出来得る限りの反抗だ。
放浪先やその目的はきっとこれからは様々になっていくかもしれないけれど、きっとこれしか出来ない。そして回数を重ねるならば定期区間内でしか出入りしないようにするのだろう。面白みは無いかもしれないが、普段降りる駅周辺にどんな店があったか改めて確認はしておきたいからそれはそれで悪くはないと思う。
取り敢えず今日は家に居たくなかった。帰ったら説教タイムだろうか。