黝い太陽の雫

気分気侭のブログ

5.17.2018

この先続けて居られる自信が無い。

行き成り弱音から入ったけど、就職すると決めて入社してから一ヶ月。文字通り右も左も分からなかった時と比べれば、決して多くはないのだろうけども、覚えた事はちゃんと有る。
それでも、親戚にも、親の友人にも、そして嘗ての教師にさえ散々応援されて送り出された手前如何すれば良いのか分からない。親戚で飲み会?を開いて祝われたし、そこまでされておいて逃げられなくて、でも逃げたいのも本当で。
「期待が重い」という言葉は何処かで聞いた事のある言葉だが、正にそれなのかもしれない。期待されたって、鶏頭で要領が悪くて不器用である事は許されない。
建物の中にはパートさんも居る。その人が居る課の中でも二番目位にはベテランで残業も二十一時過ぎまでバリバリやってる人。確かに、初めてやる事なのだから覚える事は少なくない。それは当然の事としても、そこに居るとその「覚える」事に対して凄く焦りを感じる。早く覚えないと、早く出来るようにならないと、間違えたら怒られる、そんな風に思えてならない。パートさんだからか、「社員さんなんだから」とよく言われる。社員だから早く覚えないといけない?社員だから間違えたらいけない?
ただでさえ要領が悪くて鶏頭で。だから覚えるまで時間が掛かるしその間は間違えるし。そして覚える事に対して焦ると逆に間違えるし忘れる、何時も出来る事も真面に出来なくなる。だからなのか朝会社に着いてその人と顔を合わせて話さなければならないと思うと泣きそうになる。しんどい。
今居る所では「焦らなくて良いしそんなに沢山詰め込んだって覚えられないでしょ」と急かさずに居てくれる事がとても気が楽で。でも、その朝が何よりしんどくて憂鬱で。
私の通って居た高校は、一貫ではないけれど幼稚園から大学まで付属で、そっちなり外の大学なり専門学校なりへ進学する人が実に九割半を占める。私が就職すると決めた時の担任は教員を始めてから一度も就職希望に出会った事が無いと言って居たし、その希望を出す生徒が現れるのは十何年かに一度位の割合らしい。散々彼方此方から求人票を取って来てくれて、ハローワークとも連携してくれて、面接練習もしてくれて。幸い、印刷課と違って休みが土日祝日のみだからまだ報告しに行って居ないだけ良いと思って居る。報告しに行ったらそれこそ後戻りが出来なくなる様な気がして居るし、報告した所で続けられなくなったら合わせる顔が無い。
職業柄カッターを持ち歩くもので、ふと手首を見下ろしてはこれからの季節地獄だろうと諦めたり、最近は道を歩いて移動する事が多いので通る車の車輪だったり行き帰りは線路を見詰めては何を考えたんだ莫迦莫迦しい、と首を横に振る。私があの子の隣に座る事をあの子が許してくれて居る間は三途の川の世話にはなりたくないし、なるならあの子を連れて逝くから一人では逝かない。そう、何度も言い聞かせながら移動する事が増えた。
此方で欲しい金は最低でも引っ越し料金。良さ気な教習所があれば授業料。後は今まで貯めて来た貯金があればそれで良い。